普段歴史に触れない人へ

これはcoinsアドベントカレンダー14日目の記事です。13日は比較カラオケ学類inつくば - せせせせせ

アドベントカレンダーcoins Advent Calendar 2017 - Adventar

 

テスト前でプログラミングに、数学に嫌気がさしている貴方へ。今日は視点を変えて歴史のことを考えてみませんか。まあ、自分の守備範囲外と言わずたまには、ね!勉強する必要ないし!

 

 自己紹介

 coins16のたっちゃん(@penguinchocola)と言います。少し離れてた期間も含むと連続12年です。プログラミングは大学から始めたし、それをする時間より歴史のこと軍師のことジャニーズのことetc考えてる時間の方が多いです。山Pも東山さんもミッチーもかっこいい。今日は本屋行って草彅くんの生サイン応募の雑誌を買うつもりが、高橋一生さんと玉木宏さんのグラビア&インタビューの雑誌を手に取っていました。

 

ぶっちゃけ歴史って複雑だよね

えぇそう思います。とある尼子氏なんてみんな名前が○久。経久、政久、国久、興久、晴久、誠久、勝久、義久……いやもう覚えるの大変でした。親子関係、養子関係、つまり血縁関係がもうぐちゃぐちゃです。あとは旧国名と誰がどこにいたかというのが複雑です。戦国時代だけあって移り変わりがすごいので。

 

幕末もすごいですよね。倒幕派佐幕派(幕府守る側)の誰がどっちなのか、新撰組は誰がいたのか、誰が明治まで生き残ったのか。

 

そんな中でこの人がおすすめです!と言ってもなんかマイナーめだったりして馴染みがなくて結局面白くない、そんなことも多々あると思われるので、オススメの小説やドラマをいくつか紹介したいと思います。

  

オススメのドラマ(私の記憶にある選)

 

天地人(2009)

上杉景勝(謙信の後継者)の右腕直江兼続を描いたドラマです。主演は妻夫木聡さん。なんと初めて「関ヶ原の戦いで負けた西軍側でかつ生き残った人」。これはすごいことなんです。なぜか西軍側はあまり描かれないし悪者扱いされるし。まあ徳川が勝って幕府になったからにはいい記録なんて残したくないですよね。そういうわけで、そんな人をやるにあたって不安があったのでしょうか。キャストがイケメン揃い。

そういう意味でもオススメです。"主従"を見たい人にもオススメですね。兼続は後述の真田丸にも村上新悟さんが演じています。超イケボ。兼続三成幸村の三人は中よかったので。

龍馬伝(2010)

福山雅治さん演じる坂本龍馬。幕末を駆け抜けた坂本龍馬です。薩長同盟は彼の功績だったとも言われます。今年が没後150年で特別展も開催されました。もちろん行ってきました。方々に尽力しますが、もうすぐ大政奉還というところで暗殺されてしまいます。悲しいですね…福山雅治…。龍馬は海援隊という組織を持っていたのですが、それに縁のある「海援隊」の武田鉄矢さんが勝海舟役です。ごちゃごちゃしてる点について全く否定できないですけど、小説で龍馬を知る前にこれを見たほうがいいかなという気がします。幕末を倒幕派から見るなら特に。

軍師官兵衛(2014)

岡田准一さん主演で黒田官兵衛という秀吉の軍師を描いたドラマです。前述の兼続に続いて「だれ??」って思った人いると思います。逸話で「秀吉以外に天下取るなら官兵衛」とか言われてるすごい人です。いわゆる「戦国時代真っ只中を天下人の横で駆け抜けた」そういうことです。戦国時代を見るのにもいいかもしれません。

黒田官兵衛のココがすごい!

  • 竹中半兵衛(谷原章介)と並び両兵衛と称される天才軍師
  • 1年近く幽閉されて生き残る精神力
  • それでもなお、さらにキレる頭
  • 即断即決できる能力
  • 大胆な策を思いつく頭(城を水攻めする)(のちに三成が真似して失敗)
  • 本能寺の変の際に主君秀吉に「ご運が開けましたな」って言っちゃう(逸話)
  • 頭キレるこわい人と思いきや、超優しい
  • 小田原合戦でギリギリまで攻撃せずに説得、しかも仲良くなって刀もらう
  • 関ヶ原の裏で九州で自腹の金で兵を集め九州侵略(野心の有無は不明)
  • 家康に手を取って感謝されたと言う息子に対し「もう片方の手は何してたんだ」と言ってしまう野心チラ見せ(首取れるだろってこと)(逸話)

逸話は真実ではないですが、真実だったらひめた野心がある軍師ですよね。最高。そうじゃなくて温厚な軍師でも最高。全てが最高です。私は黒田官兵衛大好きなので。ぜひ見てください。というか戦国の中心を追えるので、普通に勧めたい作品です。

真田丸(2016)

真田信繁(幸村)を描いた堺雅人さん主演です。堺雅人さん主演っていうだけで名作の予感でしょう?ちなみにお兄ちゃんの信之は大泉洋さん、パパの昌幸は草刈正雄さんです。草刈さんは過去に幸村の役をやったことがあるんですよ! 

このドラマの最大の魅力は何と言っても、戦国を終わらせた「大坂の陣」にあります。そう、最後の方まで見て初めて最高のクライマックス。この真田家、特にパパ昌幸と幸村は徳川キラーと言っても過言ではないです。大坂の陣の回は鳥肌が立ちました。歴史分からない人にも見て欲しいです。自分たちしかいない中で必死に生きる男たちの姿を是非。堺雅人さんの演技が本当に素晴らしいです。

関ヶ原(2017)

秋にやっていた岡田准一さん主演で石田三成を描く映画です。大まかにではなく、細かく描かれています。石田三成という人間、徳川家康という人間、彼らを取り巻く人間。2月に円盤が出ます!原作は司馬遼太郎さんの「関ヶ原」。小説とセットでがオススメです。どうしてもカットされる場面があるので。関ヶ原に関わった人たちの人間模様が描かれたとても良い作品です。三成が頑固でなければ…と思ってしまいます。

 

オススメの小説

燃えよ剣(司馬遼太郎)

新撰組、鬼の副長とも言われる土方歳三を書いた小説です。私はですね、黒田官兵衛が一番好きで"軍師"と呼ばれる人が大好きなんですけど、土方歳三、とても好きです。男の中の男。この本の彼は自分は徹底的に表に出ず裏で汚れ役憎まれ役も引き受ける、そして自分の信念を貫く、そんな人です。軍師もそうですが、組織の"サブ"がしっかりしていないとどうにもならないことが多々あります。coinsでは見かけないタイプかもしれません、だからこそ一度読んで見てはどうでしょう。司馬作品の中では短い方ですし、人物も有名なので入門としてもオススメします。

竜馬がゆく(司馬遼太郎)

前述の土方歳三とは正反対の立場の龍馬です。同じ人による小説だからかもしれませんが、土方歳三と人間的にも正反対そんな感じがします。この二人は邂逅したことないんですけどね。してたら歴史が変わっていたかもしれません。龍馬の一生を細かく書いただけあって文庫8巻というボリュームたっぷり。ですが、うっと思った貴方に朗報。大河ドラマ龍馬伝はこれが原作です。そして是非燃えよ剣と、倒幕派佐幕派それぞれの小説をセットで読んで欲しいです。

国盗り物語(司馬遼太郎)

前半2巻は斎藤道三という一介の浪人から大名までのし上がった人の話です。実は親子でなしたと言われていますが、これは小説なので。斎藤道三は「戦国の三梟雄」で宇喜多直家松永久秀とセットで悪人としてよく言われます。この小説では色々と頭を使って地位を上げていく彼の様が見られます。元坊主で剣の腕が達者なところから、油売りで財をなし、さらに美濃(現在の岐阜)の大名に気に入られ最終的に乗っ取ってしまう。読んでてとても気持ちいいです。人物知らなくでも全然読めます。

後半は織田信長の話です。実は織田信長の正室濃姫斎藤道三の息子。信長は結果的に美濃を手中に収めます、つまり妻の実家と戦って勝ったわけです。明智光秀も美濃の出身であり、天才軍師竹中半兵衛も美濃の出です。なんと半兵衛21歳の時に当主の放蕩を諌めるために供回りのわずかな人数で城を取ってしまいます。その後あっけなく返しますが。

個人的には前半が断然面白いです。

真田太平記(池波正太郎)

真田昌幸、信之、信繁を書いた超大作です。上田合戦や大坂の陣の話ではないところは正直退屈に感じる人も多々いると思いますので、ゴリ押しはしません。が、「俺はこの本を読んでやる!」「真田が好きだ!」「池波正太郎が好きだ!」っていう根気のある人は是非挑戦してください。真田丸とセットだと時系列もわかりやすいかもしれません。この小説では忍も活躍しますよ!

 

私が今まで読んだ本の中で一番長いシリーズです。ハリーポッターより長いような気がしました。

軍師の門(火坂雅志)

両兵衛と言われる天才軍師、竹中半兵衛黒田官兵衛の話です。軍師ってよく知らない人にオススメします。火坂さんの本は歴史小説の中では読みやすいです。残念ながら数年前に亡くなられてしまい、島左近という人の小説が未完となりました…。

前半が竹中半兵衛、後半が黒田官兵衛という感じで、半兵衛の城の乗っ取りから始まります。秀吉に請われ隠居状態から出仕し、数々の策を授けます。中国地方の毛利を攻めている最中、体の弱かった彼はわずか36の若さで亡くなってしまいます。しかもこの時、黒田官兵衛は幽閉中。半兵衛は幽閉された官兵衛の息子をも救いますが、再会叶わず亡くなってしまうなんてそんな…という感じで…。

後半は幽閉されていた官兵衛が救出されるところから始まり、秀吉を天下人にし、九州をまとめるところまで続きます。この小説の黒田官兵衛は野心チラ見えのタイプなので、大変良いです。まあ、当然オススメします。両兵衛題材の小説は多くないので。

 

ドラマも小説も長いし本は読まないという人へ

そんな人はゲームから入ってみるのはどうでしょうか?戦国無双シリーズは史実に近いところが結構あるので私はとてもオススメします。公式のぶっ飛びっぷりもすごいし。最近は歴史がテーマではなくてもいろいろなところに登場します。例えば、FGOでは信長も沖田総司土方歳三も茶々も出ていますし。私は読んでないんですが、「政宗くんのリベンジ」という作品は、登場人物が政宗含み彼周辺の人物でした。刀剣乱舞なんで人は出ないけどまつわる刀がたくさん出るし。

 

それでも歴史は好きじゃない、アレルギーなんだ、そんな人へ

それすら微妙という人。城はどうでしょうか?刀はどうでしょうか?文化は?歴史は人だけではありません。天守閣が現存しているところは少ないですが、いくつも有名な城があります。姫路城なんて世界遺産ですし。城に行けば中に様々な史料、城の生い立ちなどが見られるでしょう。

 

 

私は歴史なんか関係ないし興味もないし生きていく上で必要ない、そう思った人もいると思います。そんな人がここを読んでるとは思えないけれど…(笑)

 

本当に関係ないでしょうか。あなたの住んでいるところ、実家のあるところは何があって誰がいたのでしょうか。何かがあれば歴史は絶対にあります。歴史を知っていたら歴史好きの女の子を捕まえられるかもしれないし(笑)

 

真面目な話を少しだけすると、自国の歴史を何も知らないというのはあまり好ましいことではないと思います。戦国時代だけの話ではないです。今に至るまで様々な出来事があり様々な人がいました。自分たちにとって良くない歴史もあります。海外の人と話した時に自国のことを知らなかったら少し恥ずかしいですよね?ちょっとだけ、せめて今日この瞬間だけでも、過去に思いを馳せていただければ一歴史好きとして幸いです。

 

私の独断と好みだけでオススメしてきました。何かオススメがあれば、また聞きたいことがあればお話ししてください。

 

願わくば、理系であろうと歴史好きが増えますように。今日の流星群に祈ってきます。

 

2017.12.14